今日も一日中、セミが暑苦しく鳴くのを聞いていた。 夜、床に就いたがなかなか寝付けない。 のどが渇いたので水を飲んだが同じことだった。

Description

この作品は「だるい」という感情を表象したインスタレーションです。 ある年の夏の深夜、扇風機を付けながら作品制作をしていて、ちょっと疲れてきて休憩している時に、ふいに扇風機に「あ〜」と声を当てていました。我に返り、今のは何だったのだろうかと省みました。幼少期、扇風機の風で声が割れるこの現象は、新しい体験として新鮮に感じたものです。しかし、青年になった自分にとってのそれは、もう何ら新しさはなく、では少し前にやってしまったこれは何なんだろうと考えました。このような体験とその時の感情をインスタレーション作品として発表しました。