四方山話が突然に。

,Tokyo,Japan

Description

この作品は「世代間による価値観の違い」と「母とは何者なのか」という2つをテーマにしています。

母は長い間、精神的に不安定でした。その原因を知りたくて、母と話し合ってきましたが、数年間は自分自身のことについては話したがりませんでした。母の生家を取り壊すことになり、そのままになっていた荷物を一緒に整理していた時にポツポツと話し始めた内容は、結婚を期に父の実家で舅姑と同居を始めた母が程なくして精神的なダメージを負ったこと、その原因が舅姑との確執にあったというものでした。 私は母の話しを聞きながら、この母の精神的なダメージは、母と舅姑の世代間の価値観の違いが原因なのか、それとも、母の元来の性格が災いしたものだろうかとあれこれ考えました。 同時に、私は母のことをあまり知らないと気づきました。結婚前の母。子供の時の母。母とはどんな人物だったのだろうかと。 そこで、母が結婚するまで住んでいた生家を起点として、母の通った小学校から大学までその足跡を辿りながら、その時々の出来事を聞きました。 最終的にはそれらのインタビュー映像と、母と祖母の遺品を構成したビデオインスタレーション作品として発表しました。

Artwork details

作品名 : 四方山話が突然に。
制作年 : 2016
サイズ : (W)6m x (L)4m x (D)2.4m
素材 : 三味線、モーター、化粧台、プロジェクター、メディアプレーヤー、スピーカー、電球、配線
撮影 : 松尾宇人

Exhibition details

展覧会名 : 感性の法則
期間 : 2016.01.29 - 2016.02.14
場所 : Arts Initiative Tokyo[AIT]・文化庁, Makii Masaru Fine Arts, 東京

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